ピックアップ 土佐人

Interview 005 土ヶ内美智子

PROFILE

1973年 料亭旅館「臨水」に嫁ぐ
1980年 三代目女将に襲名)

土佐の酒文化・お座敷文化を伝える料亭旅館「臨水」

鏡川にその姿を映し、土佐の古き時代の名残を今にとどめた料亭旅館「臨水」。創業80余年の歴史を持つ風情ある館はその昔「散田屋敷」と呼ばれた、土佐藩主・山内一豊公のお屋敷跡にあります。昭和20年の高知大空襲までは山内家の宝物蔵があったという土佐藩ゆかりの邸地を、民間人として初めて譲り受けたのは初代館主・土ヶ内美代喜さん。そして現在三代目女将としてこの由緒ある旅館を守っているのが土ヶ内美智子さんであり、土佐の酒文化・お座敷文化を知り尽くしている数少ない人物のお一人です。
幼少期を和歌山県で過ごし、地元高知県に帰郷後は高知営林局局長秘書として様々な会合に参加。異業種のトップの方々と交流することで見識を広めたことが後の女将業の礎になっていると言います。
昭和55年に「臨水」の三代目女将を襲名、その当時から高知で芸妓の立方(舞踊が主)と地方(語りや三味線など鳴物の演奏)の両者が揃っている料亭はここ「臨水」だけとのことで、財政界の方や著名人も多く訪れ、平成15年には高円宮両殿下のご来店もあったそうです。
女将の座右の銘は、かの有名な上杉鷹山の『為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成らぬは人の為さぬなりけり』。その言葉どおり次々と新たな試みに挑戦。現在は体験型宴会をコンセプトとして、しばてん踊りや可杯(べくはい)、はし拳などの高知伝統のお座敷遊びを学んでもらう『お座敷遊び入門講座プラン』や高知のお酒文化を知ってもらう『土佐の酒文化堪能プラン』を用意しています。高知を代表する料亭旅館として常に前進する姿は、まさに土佐の女性「はちきん」そのものでした。

インタビュー一覧
  • 濱岡大輔
  • 山下益夫
  • 大倉美知子
  • 多田さやか
  • 土ヶ内美智子
  • ロギール・アウテンボーガルド
  • 遠山道男
  • 森健志郎
  • 山下一穂