
和紙職人・濱田治さん―
高知県生まれ。
土佐典具帖紙で重要無形文化財 「人間国宝」として認定された濱田幸雄氏を祖父に持つ。
土佐和紙とは、原料生産・用具製作・抄紙技術が三位一体となって作られる。全国有数の和紙原料生産の高知、すぐれた用具生産の伝統、薄くて強い紙をすく独特の深い技術。これらの要素が見事に融合することで、土佐和紙の高い品質や種類の豊富さが生まれた。

―職人になって良かったと思う瞬間を教えてください。
H:もちろん一番は、お客様に喜んでもらえた時。それと自分が作ったもので生活ができているということに、心から感謝しています。工房で一人きりで制作しているとよく思いつめることもあるんですが、自分自身の忘れかけている何かをつかめそうな気がする瞬間に出逢えることも。そういう意味で続けていて良かったと思います。
―和紙を作るとき、大切にしていることは何ですか?
H:和紙の厚さを均一にすること。あと、原料が生ものなので腐りやすいため管理に気をつけています。主な原料としては、コウゾ・綺麗な水・ねり(トロロアオイ)に、顔料などです。高知はコウゾの生産量が全国でもトップクラスなんですよ。
―濱田さんにとって和紙とは?
H:今の自分にとってなくてはならない存在ですね。和紙は、季節・気温・湿度の変化で仕上がりも変わる、非常に奥が深いものなんです。まだまだ自分自身に納得していないので・・・
まだまだこれからですね。