
高知市には、東経133度33分33秒・北緯33度33分33秒というとてもユニークな場所が存在する。地理学者によると、度・分・秒に同じ数字が12個も並ぶ地点は全世界の陸上にわずか9カ所(アフリカ4、ロシア2、スマトラ半島1、オーストラリア1、日本1)しかないそう。そしてそのほとんどは砂漠や大平原に位置し、容易にアクセスできるような場所ではない。通常の手段でそのポイントに足を運べるのは、ここ「地球33番地」だけなのだ。
- 地球33番地から情報発信を―
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昭和37年5月に防災の目的として、シンボルとなるモニュメントが高知ロータリークラブにより設置された。その後、平成3年3月3日という、3が並ぶ特異日に、地球33番地を全国へ、世界へ情報発信しようと「地球33番地実行委員会」が設立される。この日、記念式典や地球33フェスティバルなどのイベントが開催され、多くの人に情報を発信する場となっていった。そして2010年には、第20回の記念として、環境ウォークがスタートしました。
これは、毎年3月に皆で環境のことを意識し、話しながら、高知城から33番地まで総勢約300人で歩くという行事です。そのほか3月3日の記念式典には、33にちなんだ33鍋も登場。この鍋には33種類の具材が入っており、毎年記念式典の際に無料でふるまわれるもの。こちらも環境のことを意識してほしいという思いを込めて、お椀も使い捨てではなくリユースできるものを使っている。チャリティーバザーなど誰もが楽しめるイベントも開催され、多くの市民に認知されるようになった。
- 場所が変わっても親しまれるシンボル―
- 実は、よく知られている白いモニュメントの他に、もう一つのモニュメントがあるのをご存知だろうか。昭和37年の当時と比べてより正確な計測が可能となった平成5年、緯度経度の再計測が行われた。すると正しい地点は高知市を流れる「江の口川」の中にあり、弥生町と南金田の間に位置することが分かった。そこで川べりから足場を作り、もう一つのモニュメントを設置。こちらは「川の中のシンボル」と呼ばれており、33番地だけでなく江の口川のシンボルとしても知られている。
ところが近年、緯度経度の基準が日本測地系から世界測地系というものに変わったことにより、さらに400mほど東南に離れた場所が正確な位置となってしまった。しかし、これまでのポイントは今でも地域の人々から愛され続け「地球33番地」として親しまれている。
そして、現在ある2つのモニュメントを訪れると「到達証明書」を発行してもらえるので、足を運んだ際には記念にぜひ手に入れよう。また、近辺にはいくつもの蔵があり、そこに多種多様な店舗が混在しているため、景観はもちろんショッピングを楽しむこともできる。 - 環境保全への思い―
- シンボルを設立した当時、33番地を流れる江の口川は生活排水などで汚れており、環境情報を発信する場としては相応しくない場所だった。しかし、環境ウォークやイベントなどの活動で意識が高まったことにより、普段から近隣の方々がゴミを拾ったり、集まって釣りをしたりと、自分たちでできることを始めたことでより良い環境に近づけることができた。
川は人の心を映す鏡ともいう。こういった活動により、世界でひとつの地球33番地を拠点に地球の環境保全を考え、全国・世界へと情報発信を続けることできっと何かが変わってゆくに違いない。
- 地球33番地[Chikyu33banchi]
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- エリア情報
高知市弥生町
http://www.chikyu33.com/
地図