アンパンマンミュージアム

香美市香北町。ここはアンパンマンの生みの親、やなせたかし氏の故郷。美しい自然に囲まれたこの町には、楽しくてちょっと不思議な美術館がある。それは子供から大人まで多くの人に愛され続ける大人気キャラクターのアンパンマンが、絵本やテレビの中から飛び出して迎えてくれる「やなせたかし記念館・アンパンマンミュージアム」だ。

アンパンマンミュージアム

幅広い年代が楽しめる美術館―

アンパンマンといえば、子供の頃に誰もが見ていたアニメのひとつだろう。ここアンパンマンミュージアムには他ではなかなか見ることのできない展示物が沢山ある。
入口でまず目に入るのが「かくれんぼの木」と名付けられたからくり時計。正時ごとに色々なキャラクターが顔を覗かせるので、自分の好きなキャラクターが出てくるのを時計の前で待つ人も。床にはアンパンマンの基礎知識が埋め込まれた展示物があり、AtoZとして26点ものアンパンマンの秘密が並んでいる。
やはり親子で来館する人が多いが、ここは決して子どもだけが楽しむ場所ではない。2階にある「ガラスの収蔵庫」には様々なアンパンマングッズが展示されており、お父さんお母さん自身が幼い頃の思い出とともに、愛らしいグッズを眺めて懐かしむ姿も見られる。

アンパンマンの世界へ―

アンパンマンミュージアムでの一番人気は、やはり地階にあるアンパンマンワールドではないだろうか。あのパン工場やバイキン城が立体で再現され、バイキンマンのロボット“もぐりん”の操作や、フットセンサーに反応してテレビにキャラクターが出てくる仕掛けなど、実際に触れられるスペースは誰もが夢中になる。
アンパンマンの住む街並みを再現したジオラマは、街のどこにパン工場があるのか、どのあたりにバイキン城があるのかなど、アンパンマンを取り巻く世界を改めて立体的に確認できるのが面白い。
また、4階にある「やなせたかしギャラリー」も見どころのひとつで、絵本の原画や、このギャラリーのためだけに描かれた貴重なタブローが展示され、ファンであれば必ずチェックしておきたい特別な場所だ。
それから、このミュージアムには展示物を見て回る順路が無いのも特徴で、気の向くままに自由に見てまわるというのが正しい楽しみ方だろう。

アンパンマンミュージアム

アンパンマンミュージアムの秘密―

アンパンマンミュージアム

実は、アンパンマンミュージアムには目立たない所にも色々な展示物がある。まずは館内の壁や階段にあるメッセージ。壁には開けられる扉があり、扉を開くとキャラクターのシルエットとメッセージを見つける事ができる。階段のメッセージを読み進めながら、会話をするように上るのも楽しい。次に地階のアンパンマンワールドにあるのぞき穴。アンパンマン号の目をのぞいてみると、そこにはアンパンマン号の内部の様子が広がる。
また、見落としがちなのが4階から3階へ降りるスロープ。一度外へ出る構造になっているのには、やなせたかし氏が育った香北町の景色を眺めてほしいという思いが込められている。
構造物にも秘密があり、屋根の上へ不定期に出てくるアンパンマンもそのひとつ。そのほか屋内にあるエレベーターの色合いがバイキンマンのカラーをイメージして作られているなど、注意深く見れば見るほど様々な発見がある。
それから、やなせたかし氏が手がけた月刊誌にまつわる作品が展示されている「詩とメルヘン絵本館」にも忘れずに立ち寄っておきたい。
訪れるたびに違った発見があるアンパンマンミュージアム。何度か訪れた人も、隠された秘密を探しにもう一度足を運んでみてはどうだろう。子どもの頃の素直な気持ちが、ふと蘇ってくるかもしれない。

香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム[anpanman-museum]
アンパンマンミュージアム
情報
高知県香美市香北町美良布1224-2
TEL:0887-59-2300
営業時間:通常期午前 9:30 - 午後 5:00(最終入館午後 4:30)
 7月20日 - 8月31日午前 9:00 - 午後 5:00(最終入館午後 4:30)
毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は、その翌日)
P有り
HP:http://www.anpanman-museum.net
地図