ピックアップ 土佐人

Interview 004 ロギール・アウテンボーガルド

PROFILE

1955年、オランダ生まれ。1980年に来日。以来、日本の伝統的手漉き和紙の世界に生き、「かみこや」から梼原和紙を発信中。
受賞経歴
1996年 高知県新田舎デザイン賞 受賞
2004年 高知県文化環境功労者賞 受賞
2005年 森の名手・名人100人に認定
2007年 「土佐の匠」に認定(高知県)

伝統文化を守る「土佐の匠・手漉き和紙工芸家」

高知県で1000年もの古い歴史を持つ伝統文化、手漉き和紙。
土佐和紙は種類の豊富さと品質の良さでとても高い評価を受けながらも、後継者の減少により残念ながら衰退の一途をたどっています。
そのような中、オランダから来た一人の工芸家が「土佐の匠(和紙製造)」に認定されました。梼原町にある「WashiStudioかみこや」で、原料から和紙を作り、その和紙を用いた工芸品の製作、また伝統文化を伝えるために様々な活動をしているロギール・アウテンボーガルト氏です。
現在ロギール氏は梼原町内の小学校を対象に授業の一環として紙づくり教室を行い、原料の栽培から紙漉きまでの全工程を指導しています。梼原町の全ての小学生たちは、自分の手で漉いた紙の卒業証書を受け取り、学び舎を巣立ってゆくのです。また、世界の紙の話の中で森林や環境について語り、児童たちに自然の大切さや梼原町の素晴らしさを教える役割も担っています。
「手漉き和紙は、自然や暮らしの中から必然的に生まれた、貴重な山里文化なのです。私はそれを少しでも多くの方に知ってもらいたい。この『かみこや』を通じて、梼原町に訪れる人や住む人、色々な方に伝統の技と文化、そしてこの町の魅力をもっともっと発信していきたいですね。」と、熱い想いを語ってくれたロギール氏。
祖国オランダを離れ、遠い高知県の伝統文化を守っている…いや、守ってくれている、と感じたのは私だけではないはずです。高知県民として、地元の伝統文化についてのあり方を今一度見つめ直してみてはいかがでしょうか。

インタビュー一覧
  • 濱岡大輔
  • 山下益夫
  • 大倉美知子
  • 多田さやか
  • 土ヶ内美智子
  • ロギール・アウテンボーガルド
  • 遠山道男
  • 森健志郎
  • 山下一穂