森真美

高知県出身のシンガーソングライター、森真美さん。
その圧倒的な魅力を持つ歌声は数々のミュージシャンの心をつかみ、名だたるアーティストのライブやレコーディングにコーラスとして参加。ソロ活動も精力的に行い、今年の8月にはiTunes限定で「最後の初恋」をリリースしている。
彼女の音楽に対する想い、楽曲に込められたメッセージにじっくりと触れてみたい。

歌うことが自分の表現方法―
-森さんが歌手を目指したきっかけを聞かせてください。
森真美さん[以下M]:小さい頃から歌うことが好きで、家のテーブルがステージ代わりになっていました。4歳からのど自慢に挑戦して、13歳でNHKヤングミュージックフェスティバルにピアノの弾き語りで出場したんです。最初の作曲は小学校2年生のとき。歌手を目指したきっかけはコレ、というような出来事はありませんが、歌が本当に好きだったので、ずっと歌を歌っていくんだという思いはその頃から形になっていたのかもしれません。
-これまで数々の有名アーティストのコーラスを担当していらっしゃいますが、特に印象に残っているのはどなたですか?
M:全ての方との思い出がたくさん心に残っていますが…ブラックミュージックが好きなので、あえて一人だけあげるとすればピーボ・ブライソンさんです。特に歌への入り込み方がとても勉強になりました。演奏が始まると場の空気が一瞬にして変わって、そこにいる人たちが一つの世界に惹き込まれてゆくのを感じたんです。自分の世界を伝える力がとても印象的でした。
-コーラスだからこそ経験できたこともあるのでしょうか。
M:たくさんありますね。今はメイン側でもあるわけですけど、長くサポートコーラスをやっていたおかげで支える側の気持ちや感覚をより細かく感じられるようになったと思います。全体が客観的に見えるようになりましたし、多くのアーティストと触れ合うことによって色々なジャンルの曲に接する機会を得ました。当然ジャンルによって歌い方を変える必要がありますし、細部に渡って勉強しなければならないことも多いので、それが自分の音楽にとってプラスになっています。
ブレない音楽“自分style”を貫き通す―
-その経験が、現在の表現スタイルに影響を与えていると思いますか?
M:もともとR&Bだったりジャズだったり、基本的にはやっぱりブラックミュージックが好きなんです。それらと日本語がミックスされた音楽を作っていきたいと、小さい頃から思っていました。サポートコーラスでたくさんの勉強をさせて頂きましたが、今のスタイルの確立に影響はあまりないかもしれませんね。常に「洋楽と自分」といった、自分との融合“自分style”を貫きたいです。
-曲作りの際に足を運ぶ場所などはありますか?
M:自然や美術館のアートなどから五感に刺激を受けることはとても多いので、海外旅行で触れたものを通して曲を作ることもあります。でも結局、芸術も人が作り出した物。何より人との出会いが大きいということですね。そのうえで自分のことを後押ししてくれている存在が、自然なのかもしれません。海が好き、山が好き、川が好き、やっぱり自分はこういった大自然に助けられているんだと強く感じます。だから地元高知に帰ってくるだけでも刺激はありますよ。ここが原点ってことかな?
-レコーディングやライブで心掛けていることがあれば教えてください。
M:とにかく自分の気持ちがブレないようにすること。何を伝えたいのかということが定まらない状態で、歌を歌ってはいけないと思ってるんです。迷いがあることは、自分のスタイルに反しますからね。
-どのような想いで曲を聞いてほしいですか?
聞いて下さる方の気持ちの中にもどこか歌詞と同じような想いがあったり、共感して頂ける部分があれば…。どの曲を聴いても、その人の恋だったり人生だったりを応援しているように感じてもらえたら嬉しいですね。
自分を通じて人と人とを繋ぎ合わせたい―
-これからの活動について聞かせてください。
M:色々な人と出会ってコラボレーションするなど、やりたい事はたくさんあるんです。まずは人と人とを繋げることをしていきたいと思っていますね。今まで私が出会いによって音楽の世界に入り、こうして仕事ができるようになったように、私の歌で人と人とが繋がり、誰かの背中を押すことができれば…。これからもそういう音楽を作っていきたいです。大きなことではなく、いい音楽、ブレない音楽を届けていきたいですね。
自分のメンバーや演奏者の方たちのことも、もっともっとみんなに知ってほしいんです。自分を通じてそのきっかけが生まれれば嬉しいです。
森真美 [Mami Mori]
11月28日 高知県生まれ
幼い頃から音楽に親しんできたシンガーソングライター。
ピアノ、オルガン、ドラムなどに触れ、7歳にして作詞・作曲を始める。18歳で上京し、自らの音楽活動を続けながら、岡村靖幸、CHARA、米倉利紀、浜崎貴司、Skoop On Somebodyなど、幅広いアーティストのライブ、レコーディングでコーラスを担当。その存在感ある歌声と豊かな音楽性で、多くのミュージシャンのパフォーマンスを彩り、親交を深めてきた。
05年1月、本格的なソロデビュー作となるミニアルバム 「Plum red」を発売、ライブや作詞作曲活動を経て、06年8月8日「Sunrise ∞ Sunset」を、08年10月10には3枚目となるアルバム「7scale」をリリース。
mamIの声の魅力は歌だけにとどまらず、06年初夏には日産自動車「新型プレサージュ」CMナレーションにも 抜擢された。