
写真作家。高知県生まれ。
音楽家としてデビュー。その後独学で写真を学び、美しい地球の姿を後世に伝えようと、独自の世界観で写真家としての活動を始める。主に世界遺産や、日本の原風景をテーマとした作品を手掛け、地球への賛歌と自然の継承に力を注ぐ。現在、各地で作品展を開催している。日本芸術写真学会会員。
2010/09/01
初めてグランドキャニオンを訪れた時、壮大な地球の創世記を紐解くような、想像を遥かに超えた、光景に私は圧倒された。
その感動を納めたく、ポストカードを買い求める為に立ち寄ったショップで、赤い岩山に紛れた1枚のポストカードを見つけた。それはハバスーパイの滝の写真であった。
あまりの美しさに、私はしばし釘づけになり、どうしてもその場所を尋ねたい・・・という思いが強く心の底から湧いてきたのだった。
ハバスーパイ村は、グランドキャニオンの南端に位置し、交通手段は通常、歩くか、馬、もしくはロバに乗って行く。砂漠の様な道や険しい岩道をどんどん下っていく為、最低3ℓもの水を背負わなければならない。途中、力尽きた馬たちの死骸を横目に、約5時間かけて到着する。原住部族の居留区内にあって秘境の滝が数々ある。「ここはパハウィーブだよ」と村の長老は語ってくれた。それは「地球の底深くある水」という意味を持ち、そこに住む人々は「ブルーグリーン 水の民」と呼ばれている。
私は、突然ゴォーという轟音と共に舞い上がった水しぶきの中、生と死が隣り合わせのような、何とも言えぬ不思議な緊張感と心地良さを感じたのであった。
天から降り注ぐ太陽(ひかり)を受け、グランドキャニオンの底で、宝石の様に輝く村はまさに水の楽園「水の惑星地球」である。
願い叶って訪れた2008年夏・・・。
私が帰国して10日ばかりのことだった。大洪水の為、村は崩壊したという。
いまだ復興に至らないそうだ。
この滝の姿は今では同じ情景を二度と観ることのできない奇跡の一枚となった。
<写真集P.74より>
9月写真展 桐野伴秋の世界 「セドナ:奇跡の大地へ」開催です。◆会場:アイデムフォトギャラリー「シリウス」 東京メトロ丸の内線「新宿御苑前」駅下車 徒歩2分
◆日時:2010年9月16日(木)~22日(水) 10:00~18:00 (日曜休館・最終日15:00まで)
◆イベント:オープニングパーティ 9月16日(木)18:00~ ブログをご覧いただきました方も是非お越し下さい!
◆ギャラリートーク 9月18日(土)14:00~&15:00~ 会期中は私も会場におります。皆様とお会いし、素敵な時を共有できます事を心より楽しみにしております。北アリゾナの魅力を私の作品を通して桐野伴秋の世界感と共に感じて頂ければ幸いです。皆様のご来場を心よりお待ちしております。お気軽にお立ち寄り下さいませ!
<お問い合せ> アイデムフォトギャラリー「シリウス」 ℡03-3350-1211 www.photo-sirius.net